子供の情操教育にぴったりのペットとは? ビアード(ひげ)ドラゴン?

勤めていたころ、同僚のマークがとかげの一種をペットとして飼っているという話をきいていた。オーストラリア原産のビアードドラゴン(ひげドラゴン)という名前だという。

雌雄のペアを飼っていて、その雌が卵を産み、四十個もの卵がある日、孵ったという。いつか会社に連れて来ると言っていたが、ついに一匹連れて来た。爬虫類は好みではないが、驚いた。マークの人指し指にしがみついたドラゴンは薄い肌色で美しいではないか。身体の半分以上は尻尾だが、その肌は鰐のようで、凹凸があり、五ミリほどの目をキョトキョトさせているが、決して彼の指から離れようとしない。すっかりなついているかのようだった。

手と足の指は二ミリくらいだが、それが長く細く、まさにレディースフィンガー(淑女の指)だ。横に何本もの薄緑の縞が入っている。これほどの造形美は見た事がない。「神様もやるじゃない」と思うくらいのデザインだ。二フィートくらいの大きさになるという。あまりにも想像を超えた美しさで、社内のあちこちに見せに回った。

鳥肌が立つという反応は一人だけで、たいていの人は触ってみたくらい、かわいかった。こんなにかわいいなら、猫の遊び相手に(?)もいいと思ったくらいだった。

ウェブで調べてみると、爬虫類の中で最も理想的なペットだと書かれていた。エサは野菜と、生きた蟋蟀(こうろぎ)だという。マークはそのため、ウェブで一回に三千匹の蟋蟀を四十ドルで仕入れ、ドラゴンに食べさせる直前まで生かしておくために庭に小屋を作り、キャッツフードで養っているという。普通の人にはできない手間だ。

ちょうどそんな時、ニューヨーク在住の息子がシェルターから猫を二匹もらってきたと知らせてきた。その三週間前に、住んでいる建物で猫を飼って良いという許可が出たとメールしてきたので予測はしていたが、二匹も飼うとは思わなかった。すぐ二匹が仲良く戯れている写真を送って来た。仔猫だからかわいいが、いわゆる美猫ではない、駄猫だ。でもそんなことは関係ない。育てていくうちに愛情が湧き、自分の猫がいちばんかわいくなるものだ。

猫カフェ

日本に帰った時に、話題の猫カフェを訪ねた。猫好きな人のための憩いの場、また癒しの場であるということをウェブで見ていた。友人が繁華街の中のビルの四階に案内してくれた。まず、受付の若い女性からいろいろ説明があり、荷物をロッカーへ。会計は出る時だそうで、一時間九百円、時間を超過すると十五分ごとに二百円。スリッパに履き替えて部屋に入ると、ありとあらゆる所にいろいろな種類の猫がいた。皆美しい猫だ。

ブリーダーから仕入れるのだそうだ。珍しい猫、ラグドールが入口の椅子で寝込んでいた。なるほど、豪華だ。なんとも言えない灰色のロングヘアだ。初めて見る種類の猫もいた。ちょうど訪ねたのが午後二時過ぎだったからだろう。どの猫もお昼寝の真っ最中で、一匹としてじゃれてはくれない。中年のおばさんと若い娘さんや若い男女、また一人で漫画を読んでいる青年等、お客は八名ほどいた。
カフェというだけあって、飲み物を注文することができる。

もちろん別会計だ。壁に沿って低いソファーが作られていて、部屋中が座れるようになっている。真ん中に天井まで柱があって、その間の止まり木の間に袋があり、猫が寝られるようなっていた。十九匹もいるというのに、臭くもなく、トイレは壁に穴があいていて、そこからキャッツリッターの場所に行けるようになっていた。

従業員がこのお店で一番人気の猫ちゃん、ショコラを紹介してくれた。ここにいるのは皆、若く、きれいで、血統書付きの猫だ。血統書がなくてもこの前この欄で書いた教会の庭で見つけた野良猫はとてもきれいな猫だった。またこの店に連れて行ってくれた友人宅では、前足が一本しかない猫をあえて拾って飼っている。彼女曰く、「いくら豪華な猫を見ても、やっぱり自分の家の猫が一番」

飼い主との間に信頼と愛の関係ができると、見た目など問題ではなくなるし、私達は血統書付きの猫ではなくかわいそうな猫を助けたい。と思っていたところ、捨て猫や保護猫の猫カフェのことが日本のテレビで放映されたと、そのDVDを友人が見せてくれた。

殺処分されそうな猫を自費でひきとり、それらの猫の世話をして猫カフェにデビューさせ、それぞれの猫にホームを見つけてあげるのだそうだ。彼の収入はその猫カフェからの利益だけだ。なんと奇特な人だろう。

ペットのもたらす楽しさ

毎日、息子からのメールや電話で彼がもらってきた二匹の猫に夢中になっているのがわかった。映画や広告制作で殺伐とした生活をしている彼曰く、猫との生活はストレスを取るのに、一番良い方法だと言う。

私達が息子の家に泊まりに行った時、目覚まし時計の音があまりにも大きくて近所迷惑ではないかと心配したくらいだったが、彼はなかなか起きなかった。ところが、二匹の猫を飼い出してからは朝食を催促する猫の声でいっぺんに起きるらしい。あの寝坊の息子をそこまで変えるとはすごい猫パワーだ。

ひげドラゴンはストレスを取ってくれるだろうか。ファーマーズマーケットの人だかりの中で大蛇を頸に巻き付けて、得意気に見せびらかしていた人もいたが、彼にとっては蛇との間に愛と信頼関係が築きあげられているのだろう。友人の中にはすっぽんを飼っているモノ好きもいる。どんなペットでも人間との愛の関係はすばらしい。

私の仕事場のキュービックが猫グッズだらけなのを見て、上司が「子供が犬か猫を飼いたいというけれど、妻が反対していて・・・」と相談して来た。「子供さんの情操教育に絶対ペットはいいですよ。犬や猫がだめなら、マークからビアードを買ったらいかがですか?」と薦めた。

竹下弘美

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One Reply to “子供の情操教育にぴったりのペットとは? ビアード(ひげ)ドラゴン?”

  1. 弘美様
     私は単純に、ペットは何にしても人間の体に悪影響を及ぼすものとおもっていました。例えば毛を吸い込んだりとか。
     でも最近、ペットは子供の情操教育に良いとか、老人の介護、病人の介護に良いとかを聞き、考えが少しだけどかわりました。
    いえ、本当にいいみたいですね。
     孫がウサギとハムスターを飼っているのを、前はえー、体に良くないでしょうにと心配していたけど、情操教育に良いと聞き安心しました。
     それにしても、ドラゴン(爬虫類)はどこからどう見ても鳥肌が立ちます。お好きな方たち、御免なさい。
       ガリ子

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