本当のブランド品を選ぶ子供に育てるにはどうしたら良いでしょう。

クリスマスが近づいてきて町がクリスマス商戦を始めているのを見ると、三十年以上前の事を思い出します。

ある年のクリスマスの時期に、女の子の間でキャベッジパッチドールというのが流行しました。全然かわいくないのですが飛ぶように売れ、またその希少価値から、なかなか手に入らないと言う現象が起こりました。

今のようにオンラインショップがなかったころですから、女の子を持つ親達は高価なのにもかかわらず、クリスマスに向けて必死でそれを求めて朝から行列して、手に入れようとしていました。どこに何日の何時に行けば手に入るという情報が飛び交っていました。どこに行っても品切れが相次いだそうです。

ちょうど年齢的に私の娘達(当時四歳)が対象でした。でもこのお人形、かわいければよいのですが、私達の目にはかわいいとは思えませんでした。みんなが持っているから持ちたいという動機が気に入りませんでした。たまたま親しい同じ年の娘を持つ友人も私と同じ気持ちでした。

消費者がコマーシャリズムに乗せられた良い例でしょう。子供が小さい時から周りに左右されて育つのは嫌でしたし、価値のない物に価値を見出す人間に育って欲しくなかったからです。

一方、この写真のレインボーブライトというお人形はかわいいです。そしてたやすく手に入りました。そこで友人と私は、娘達にはキャベッジパッチドールではなく、このレインボーブライトをクリスマスに上げることに決めました。

それだけではなく、私は手作りのお人形を添えました。その間に、クリスマスまでにキャベッジパッチドールが手に入らなかったらどうしよう、という母親達の声があちこちで聞こえました。

さて、クリスマス開けのプリスクールの初日でした。その日は、私が近所の白人のお嬢さん二人と私の娘を送るカープールの当番でした。案の定、この二人は二人ともキャベッジパッチドールを抱えているではありませんか。プリスクールでシェアするのでしょう。その二人は、娘がレインボーブライトを手にしていたのに驚いたようでした。

バックミラーで娘の反応を見た。娘は「Let me see(みせて)」と彼らに言ってキャベッジパッチドールを見せてもらい、抱いているではありませんか。何も言わずに持ち主に返している娘の姿を見て、母親の私はどんなに彼女が欲しかっただろうかと思い、買った方が楽だったと胸が締め付けられました。

でも、製品の良さではなく、ただブランドだからと、ブランド品を買い漁る人間になって欲しくないという親心でした。それが私の娘へのメッセージでした。

大きくなってからこの事を娘に訊いてみました。さぞや彼女はあの時、悲しかっただろうと思いきや、本人は、私が特別に彼女のために手作りしたお人形が嬉しかったと言ったのです。私のメッセージは伝わっていました。

そして何よりも配偶者にみかけではなく(?)中身のある本当の意味でのブランド男性を選んでくれたことはなによりでした。周りや世間でもてはやされることに左右されない大人になってくれたことは感謝です。

竹下弘美


にほんブログ村 「心のやすらぎ」ブログ へ
ライフスタイル・心のやすらぎ・ブログ・ランキングに参加しています。よろしければ応援クリックをお願いします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)