賢者の贈り物〜三人の博士からのプレゼント

ローカルの市が発刊する月一度の新聞は広告ばかりで、あまり見ないのですが、今月号には、良い記事が出ていました。

私達の住んでいる市にある、老人ホームの方が書いたもので、アメリカの小説家、オー・ヘンリーの短編“賢者の贈り物”の話でした。

これはたぶん教科書に、出ていたのではないかと思います。 皆さんご存じでしょう。クリスマスの贈り物をするのに若い貧しい夫婦が相手に何をあげようかと、思案します。

見事な褐色の髪の毛の妻に、夫は彼女が欲しがっていた、豪華な鼈甲の櫛をあげようと、祖父から伝わる金の懐中時計を売ってその代金に充てます。

妻はその夫の金の懐中時計に付ける、プラチナの鎖をあげたいと見事な自分の髪の毛を売って、そのお金で、鎖を買います。

二人とも、相手が何を欲しているかよく知ってのことでした。髪飾りを飾る長い髪も、プラチナの鎖をつける金の懐中時計もすでに売られてしまったのです。髪の毛はのびますが、プラチナの鎖は金の懐中時計を買い戻さないと・・・その後どうするのでしょうと、読者は心配してしまいます。

この物語が意味するところは?

どうして、このお話は「賢者の贈り物」という題なのでしょうか。お互いが使えない物を贈り物にしたむしろ、愚かな話のようにもとれるのに、なぜ賢者なのでしょう。

もともとこの英語の「賢者の贈り物」という“賢者”の意味はイエス様の降誕を祝ってベツレヘムにお祝いに東方から訪れた、三人の“博士”を指しているのだそうです。ご存じのようにそのプレゼントは、黄金、乳香、没薬です。

イエスさまの誕生への贈り物でしたが、乳香、没薬は死体に塗るもので、黄金は、30年後に十字架で死ぬイエスが人々を導く王であることを予測しての贈り物と解釈されています。

賢者(博士)の贈り物は、イエス様の未来を予測しての贈り物だったのですが、この若い夫婦の贈り物はその時点では使い道のない贈り物でした。けれど、かれらはお互いのことを深く知り、自分にとって一番大事な物を捧げたという意味で、この賢人達と同じだと言うのです。

この行為によって、彼らは、ますます強く結ばれ、確固たる愛の未来が待っているのだ、と解説書は言います。みなさんはどのように解釈されるでしょうか?

本文の最後は次のようです。「今日の賢者達への最後の言葉として、こう言わせていただきましょう。贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。贈り物をやるとりするすべての人の中で、この二人のような人達こそ、最も賢い人達なのです。世界中のどこであっても、このような人達が最高の賢者なのです。彼らこそ、本当の、東方の賢者なのです。」

新聞記事の結末

ローカル新聞記事の書き手はこの小説からいつもの年とは違う、すべてをあきらめなくてはならない今年のクリスマスについて、言及しています。

いつものような楽しさはないけれど、このオー・ヘンリーの物語に出て来る二人のように、本当に仕え合い、この時を用いて愛の行為をしましょうと呼びかけ、この方の住んでいる老人ホームで働いている人達の中にその愛を見ることができる、と書かれていました。

この短編の夫婦はお互い、相手が何を欲しがっているか重々知っていました。そして二人とも一番最も大事にしていた物を手放し、相手が欲していた物をプレゼントしたのです。贈り物は本来、このように相手の事を知って、愛した結果でありたいものです。

この短編と三人の博士(賢者)との関連性を検討して、ぜひ、コメントの箇所にお書きください。私にはまだピンとこないところがありますので、お願いいたします。

竹下 弘美


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“賢者の贈り物〜三人の博士からのプレゼント” への4件の返信

  1. 考えさせられるお題をありがとうございます。
    東方に三賢者のイエス様誕生の贈り物が、あの三つだったのか?実は知りませんでした。
    将来、十字架に架けられる事が既に賢者達には見えていたのであれば、不吉な贈り物と思えてしまいます。

    イエス様の単なる誕生というよりも人々に対しての深い暗示を贈り物の形にして、将来、人々に永遠の愛を与えになる方の誕生を示したのかと思いました。

    オー・ヘンリーの短編の夫婦は、折角の贈り物自体は使えない物になりましたが、更に深い愛を得られた事になりました。
    この贈り物も永遠の愛が二人に与えられています。
    これが共通点のように感じました。

  2. 新井様

    コメントありがとうございました。ただ三人の博士の贈りものは不吉だったのではなく、おっしゃるように永年の愛を与える方の誕生を祝うためだったので、不吉とは言えないのではと思いますが。

    共通点の指摘、なるほど、ありがとうございました。

  3. このオー・ヘンリーのお話は何回も聞いたことがあります。そして3人の博士が遠路イエス様の誕生のお祝いに持参した贈り物の事も長年私にとっても疑問でしたが、両方の共通点は「聖霊の導きに従順にしたがった人々には神様から大いなる祝福が与えられる」という事だと思います。人間の知恵では到底分かり得ない世界が霊的に示されたのだと思うんです。
    最愛の一人子イエス様を私達の罪を贖う為にこの世に誕生させて下さった神様の深い御愛に感動するこのクリスマスを今年も皆さんとお迎えできる幸を感謝します。

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